新居 
ロッキー山脈からPraise the Lord!(プレイズ ザ ロード!)

※ 「ロッキー山脈からPraise the Lord!」は、月刊「雲の間にある虹」(雲の間にある虹出版)の人気連載です。 当コンテンツでは、上舘牧師の感謝の証しが含まれている記事をそのまま転載しております。

 

デンバー市内に Alamedaというストリートと Hollyというストリートがある。この2つの通りがクロスするあたりを中心に、ユダヤ人学校、ユダヤ人コミュニティーセンター、そしてシナゴーグがいく つもある。いわゆるユダヤ人地区である。デンバーのユダヤ人は6万8000人とそれほど多くない。しかし、このユダヤ人地区では、土曜日になると、黒い服 装で帽子をかぶった男性たちやキッパを頭に着けた男性たち、ロングスカートの女性たちがシナゴーグに向かって歩いていて、まるでイスラエルにいるみたい だ。また、この地区のスーパーマーケットにはコーシェルと呼ばれるユダヤ人用の食材も豊富にそろっている。

 

昨年の末に、このユダヤ人地区にある築25年のコンドミニアムを購入した。1階がガレージ、2階にリビングルームとベッドルームが1つあり、3階がロフトになっている。

家を購入するにあたり、祈っていたことがある。それは、うるさくしても上からも下からも苦情が来ない家、ということだった。その点からすると、この物件は最適だ。また、リビングルームは礼拝に使える広さがある。

 

家探しを始めたころ、この地区をまず示されたのだが、私の予算で買える物件がなかった。そのため、別の地域で手ごろな物件を探していたのだが、「方 向が違う」と示され、主の示しに従い、物件を探し直して見つけた。ちょっと古いけど、それなりに味わいがあって落ち着いた感じが気に入っている。

家を購入するのには実は理由があった。それは、娘の父親が4年前に亡くなり、娘宛に年金が来るようになった。ところが、この年金は娘のために使わな ければならないということで、目に見える形で運用する必要があったのだ。家を持つなど、夢にも思っていなかった。本当に神さまの導きは、私たちの思いをは るかに超えている。Praise the Lord! 

 

コンドミニアムのキッチンとリビングルームの間にカウンターがあり、背の高いバー・ストゥールに座り、よくコーヒーを飲む。コーヒーと一緒に甘い物も欠かせない。最近では、アメリカの強烈な甘さにすっかり慣れ、日本のほんのり甘いお菓子に物足りなさを感じることもある。

こんな甘い物に目がない私が夫と知り合って間もないころ、夫はよくブルーベリーマフィンを持ってきてくれた。何を隠そう、この私、一生を決める大事 な結婚を、ブルーベリーマフィンに惑わされるという失敗をしてしまったのだ。毎日、毎日、ブルーベリーマフィンを持ってきてくれる彼に、ブルーベリーマ フィンのように甘~い結婚生活を想像したのだった。(読者の皆さんには、このような失敗をしないために、ぜひ、イザヤ木原真牧師の「主に祝福された結婚」 で学んで、良い結婚をしてほしいと心から願います)

ブルーベリーマフィン的スイートな生活になるはずだったこの結婚、実際の結婚生活はというと、メキシカン料理などで出るすごく辛いハラペーニョ的生活となってしまった。人生そう甘くはないと分かった。

そして、妊娠中に離婚するという痛みを経験。何度も泣いた。

 

その苦しみの中で、神さまは主の十字架クリスチャンセンターの牧師と出会わせてくださり、「感謝する」ということを学ばせてくださった。教えられたとおり一つ一つ感謝していく中で、恐れ、不安、憎しみからの解放が与えられ、心の傷が見事にいやされていった。

 

聖書に「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」と書いてある。このことばの真実を、今実感している。大失敗だった結婚。しかし、夫の出身地 が私の召しの地となった。慰謝料も養育費も、出産費用さえ出してくれなかった夫。しかし、この夫のおかげで家まで与えられた。最悪が最善へと逆転したの だ。

「感謝する」ということを知らなければ、いつまでも過去を悔やみ、暗い人生を歩んでいたことだろう。もしかしたら、街角のカラオケ屋さんなんかで、マイク片手に、「憎い~、辛~い、不幸なわたし~」とこぶしをきかせ、実感を込めて歌っていたかもしれない。

 

そして、当然、夫の出身地である「デンバー」の「デ」の字も聞きたくないと思っていたので、デンバーに来ることも絶対なかっただろう。

しかし、感謝は人生を大きく変える。私たち親子はこのデンバーの地で、明るく神さまの恵みのうちを歩んでいる。この素晴らしい恵みに、心から主をほめたたえる。

Praise the Lord!


(月刊「雲の間にある虹」2007年3月号より転載)