暗やみからの解放

 映画「パッション」の中で、サタンを体現している女の人が出てきます。イエス・キリストに対する憎しみに満ちたあの強い目が忘れられません。

  この目を知っていると思いました。それはもの心ついた時から、私につきまとってきた目でもありました。

  多くの人が、サタンというと悪の象徴であり、そんな存在が実在するとは思っていませんが、イエス・キリストが、実在するのと同じ様に、サタンという存在も現実に実在するのです。

  しかし、聖書には、「神は、私たちを暗やみの圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移して下さいました。」と書かれています。

  私たちは、生まれながらの罪人であり、それゆえサタンの圧制のもとにおかれています。けれども、イエス・キリストを主としてお迎えし、十字架を信じるならば、あたかも罪がないものとしてみなされ、サタンはもはや私たちを支配してゆくことが出来なくなります。

  サタンによって行き着く先は、死と滅びです。私は、心の傷から、サタンにかかわってしまい、十数年間、自殺の思いに苦しめられました。

  しかし、今やイエス・キリストを信じる信仰によって、そこからも解放され、十字架という代価を払って買い戻して下さった主の愛に感謝する者となりました。

  サタンは人殺しです。心を許してはなりません。そして、イエス・キリストこそ唯一の救い主であることを覚えて頂きたいと思います。

イスラエル北野

み声新聞2004年6月20日号(266号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)