神の思い

 もしも、神様がいらっしゃらなかったら、私は1日中うなだれて歩いていたことでしょう。もし、全ての事を益として下さるという教えを知らなかったら、私は自分の愚かさのために、嘆いても嘆ききれないほどの後悔を心に溜めていたことでしょう。

  人の人生には、神の道が敷かれています。私たちの失敗が、結果的に益となったという体験を私は幾度も味わってきました。私たちの目には、失敗と思えることでも、神様の大きな御心の中ではそれが転じて、益と用いられるのです。それゆえ聖書にはこの様に書かれています。

  わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。 主の御告げ。 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。

  人と神の間には、絶対的なひらきがあります。神の道は、また神の思いは、人の道、人の思いよりも高いのです。

  それゆえ、私たちは神を恐れましょう。私たちを造って下さった神のもとへ立ち帰りましょう。私たちは愚かな者であり、罪を犯す者、人を踏みつける者です。また多くの面で、失敗を犯すものです。

  しかし、この道にあっても、神の高き道が敷かれているのです。神に帰るとき、主は豊かに赦してくださり、私たちを立ち直らせて下さいます。神の思いは、人のあらゆる思いよりも、優れて高いのです。

イスラエル北野

み声新聞2004年6月27日号(267号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)