父なる神

  神様に関して、皆さんはどの様なイメージを持っておられるでしょうか。

  まだクリスチャンでなかった時代、私は神にうらみに似た感情を抱いていまし た。私の何が憎くて、こうも大変な試練を与えるのか。とか、冷酷に裁きを下して超 然としているなどと、今から考えると、サタンが入れてくる悪いイメージを、疑うことなく受け入れていたのです。

  神様は、確かに絶対者であられますが、私が思っていたような冷酷な血も涙もないような方ではありません。むしろその逆です。

  聖書にこの様な一節があります。

  「女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまれないだろうか。たとい、女たちが忘れても、このわたしはあなたを忘れない。」

  この愛情に満ちた言葉は、神が私たちに対して語られたものです。神は私たちを母親より強く愛しておられ、その深いふところは、まさに、父なるお方です。私たちに罪が有るため感じることができませんが、神は天におられる私たちの父なのです。お父さんと呼べば、深い愛情をもって応えてくださる天上の父なのです。

  人はなぜ神に反発するのでしょう。それは一つには罪の存在の故であり、もう一つは、私たちの悪い思索に働くサタンの業です。

  自分の罪を認めて、イエス・キリストを信じるなら、サタンが張り巡らした偽りの世界は崩れ去ります。巣に飛んで帰る鳥たちのように、私たちもまた私たちを待っておられる天の父の元に帰ってゆこうではありませんか。

イスラエル北野

み声新聞2004年8月29日号(277号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)