パンだけで生きるのではなく

  「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」(マタイの福音書4章4節)という聖書のことばがあります。

  パンとは生活全般を指すと思われます。日々心配なく食べ物を食べ、身の回りの事すべてに不自由しないこと。多くの人はこのパンに不自由しないために働きます。

  生きるために、パンに不自由しないことは大切です。イエスさまもそのことは認めておられます。

  しかし、人生設計において、パンを得ることだけに寄り過ぎると、私たちは人生の本質を見失ってしまう、とこのことばは警告を与えています。

  金持ちはその財を誇りますが、神の教えを知らない故に、お金の番人になってしまいます。使いたくない、減らしたくない、そう言って、とても貧しい生活をしている人を私は知っています。

  また、ある人はマイホームという目的がありましたが、達成とともにうつ病になってしまいました。

  その人たちが本当に欲しかったものは、何でしょうか。私は、お金でもマイホームでもなかったと思います。

  神のことば、ここにすべてのものがあります。人を生かすのはパンではありません。神の口から出る一つ一つのことばによるのです。

  聖書は誤りのない神のことばであって、多くの約束がしたためられている書物です。イエス・キリストの十字架を信じ、神の子となって、いのちのことばを握りましょう。

  私たちの霊、たましいは、神のことばを熱く慕っているのです。

イスラエル北野

み声新聞2005年7月17日号(321号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)