救い

  サタンが地に下された時、伝承によれば、天にいる天使たちの約3割が、彼とともに地上へ下り悪霊となったと言われています。

  それら悪霊たちが望むことは、人が神をあがめるように、人が自分を礼拝すること、ほむべき方のようになることでした。

  一口に、悪霊といっても、千差万別です。凶悪なものから、霊験あらたかなもの人に害を加えるものから、人を助けるもの、いろいろです。

  かつて教会の説教の中で、薬師如来の霊につかれた女性の話を聞きました。熱があって苦しんでいると、ちょうど薬師如来像の前に来ていて、薬師如来だったら、病気をいやしてくれるのではないか、と思った瞬間、一瞬にして元気になり、いやされたというのです。それ以来彼女は特殊な力を得ることになったそうです。

  これは良いことではないかと思う人は多いでしょう。また進んでこういった霊験にあずかろうと熱心に偶像を拝んでいる人は大勢います。

  しかし、悪霊の力を利用すると例外なくその見返りを求められます。このままでゆくと、あなたの命をとられますよ、と牧師が語ったところ、私もそうなるって分かりますと彼女は言いました。彼女はイエス・キリストを信じ、救い主としてお迎えしました。悪霊は彼女から出て行きました。

  たとえ私たちの益となることをもたらす悪霊でも、彼らはイエス・キリストが与えてくださる「 救い 」だけは決して与えることはできません。聖書にこのように書かれているからです。

「この方(イエス・キリスト)以外には、だれによっても救いはありません。世界中でこの御名のほかには、私たちが救われるべき名としては、どのような名も、人間に与えられていないからです」 (使徒の働き4章12節)

  どんな宗教も、罪や死に対して無力です。悪霊自身永遠の滅びが定められています。そんなものにどうして救いがあるでしょうか。しかし、 主 はそれらに打ち勝たれ、勝利を得られました。イエスを救い主として信じましょう。私たちは永遠のいのちを生きるようになります。

イスラエル北野

み声新聞2005年10月16日号(333号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)