永遠のいのち

  先日テレビで、杉原千畝さんの命のビザ発給をとりあげた番組が放映されました。最後の方しか見られませんでしたが、列車が出るその直前まで、懸命にビザに署名する姿と、もはや列車が出て、助けられなかった人々のことに心を痛めて号泣する杉原さんを見ながら、熱い涙がこみ上げてきました。

  あと1日決断が早ければ、どれだけ多くの人を救えただろうと杉原さんは言いました。また、杉原さんと同じように、ユダヤ人を引き取り守ったシンドラーさんも、これを売れば、あと何人救えた、これを売ればあと何人、と涙して、ユダヤ人の方々と別れていったと言われています。

  人の命の重さを、これらドラマや映画の中で学びました。命を救うということの重さを見せられたように思います。命を奪うものから、命を取り返す姿には、確かに胸を打つものがあります。

  今の時代、1人1人の命が大切なんだということすら分かっていない、多くの迷える羊たちが世にあふれています。自分の命を大切にするということさえも教えられてこなかった孤独な魂がいます。

  たかだか100歳くらいで、終わってしまう命でさえこれはど大切なものなら、神がイエス・キリストを通して与えてくださる「永遠の」いのちは、どれほど大事で栄光に富んでいるでしょうか。

  このいのちは、神の愛です。帰りこぬ風のように、はかなく滅びてしまう私たちをあわれんで、神はご自身の御子を遣わし、救いを与えてくださったのです。

  ダイヤモンドもお金もいりません。ただあなたが、あなたの心に救い主イエスをお迎えするならあなたは神の子とされます。決して奪われることのない永遠のいのちを受けるのです。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」 (ヨハネの福音書3章16節)

イスラエル北野

み声新聞2005年10月30日号(335号) 」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)