福音

  私たちは、誰一人として例外なく、神に特別に愛されている存在です。

  創世記の1章に、 「神はわれわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう」 (1章26節)と書かれています。動物や植物のたぐいではなく、神のかたちに似せて、人は造られているのです。これは、実に光栄なことではないでしょうか。

  人は、霊・たましい・からだの三層構造を持つといわれています。からだは肉体のことを指しますし、たましいは、知・情・意を表します。悲しいと思ったり考えたりする部分のところです。霊とは、神さまと交わる器官です。犬猫に、神と言っても分からないでしょう。しかし、人間は生まれながらに、神と交わる器官(霊)を持っています。どこかにおられる神さまを生まれながらに知っているのです。

  しかし、アダムとエバが、サタンによって惑わされ、罪が入ってきたことによって、私たちは神のことが分からなくなってしまいました。神とともにあったエデンの園からも追放されてしまい、私たちは霊において死に、肉体もやがては土に還ります。はかない一生です。

  けれども、神の愛は、私たちを離れることなく、私たちの救済計画を用意してくださっていたのです。

  神は、時至ってひとり子イエスを世に送られました。そして、御子イエスが、十字架上で、全人類の罪の身代わりとして、苦しみと死を通ることをみこころとされました。そしてさらに、イエスは死者の中から復活を遂げ、この救いを完成なさいました。

  私たちが、この事実を知り、イエスの死と復活を自分の救いのためであったと信じ告白するなら、私たちは、永遠のいのちを受け、救われます。そして神の子としての身分を受けるのです。

  どこかにいると感じていた神さまとは、イエス・キリストをこの世に送られた全知全能の唯一の神さまです。

  人が何者だからといって神はこんなに良くしてくださるのでしょう。十字架によって、神は私たちを買い戻してくださいました。あふれるほどの神の愛にただただ圧倒されるばかりです。あなたもキリストを信じて、この福音を受けましょう。

イスラエル北野

み声新聞2005年12月11日号(341号) 」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)