信仰を止めるな!

  最近子どもが見ているアニメにサーカスの空中ブランコについて描かれたものがあります。

  空中ブランコはいわばサーカスの花形です。そのキャストは今まで誰もなしえなかった「幻の大技」を完成させました。今までより何メートルも上にブランコを設営し空中での演技を繰り出すのです。この技を完成させるには超人的な訓練がなされました。しかし、ついにはこの技は完成し、リハーサルでも上々の出来でした。

  サーカスの当日、舞台に出て行こうとするまさにその時、彼らのコーチが、決して言ってはならない禁断のことばを口にしてしまいます。「おまえ。本当に、大丈夫か」というのがそのことばです。「おまえならやれる。思いっきりやれ!」と励ましてくれたなら彼の自信は揺るぎなく喝采の中に立ちえたことでしょう。

  しかし、本当にそうか、大丈夫か、と言われた時に、彼は思わずも自分の内側を見たのです。そして不安が来、恐れが来、そのサーカスのブランコは、失敗してしまいました。

  本当にそうか、ということばは、随分長い年月を経た古いことばです。聖書の創世記3章に、ヘビが、アダムとエバに与えられた神のことばを手放させようと言ったことばもそれです。

「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか」 (3章1節)

  神さまはどんな木からも食べてよい、と言われたのです。そして、ただ一本だけ、善悪を知る知識の木からは、食べてはならないと語られていたのです。

  巧妙なヘビの語りかけによって、結局人類の祖先であるアダムとエバは、疑念によって神に背き、罪ある者としてエデンの園から追放されました。

  たとえ心配であっても、相手のことを思いやっていることでも、言ってはならないことばと時(タイミング)があります。

  サタンは不信仰や疑念の使い手です。しかし私たちはイエス・キリストによって勝利しています。すべてのことを感謝し、神のことばを感謝すること。そのことによって良き聞き手となり、失いかけたことばと約束を再び取り戻すことができます。十字架によって、サタンに勝利したイエス・キリストをあなたも信じましょう。彼に信頼する者は決して失望させられることはありません。

イスラエル北野

み声新聞2006年1月22日号(346号) 」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)