豚も木に登る

  日本の格言に、「豚もおだてりゃ木に登る」というものがあります。本来できそうにないことを、できるわよ、やってごらんよ、と吹っ掛けられて、その気になってしまったら、木に登れちゃった、というものです。

  人は、褒められると、ついその気になってしまいます。私も、教会に来たNさんから、「最近、何かきれいになったんじゃない」と言われて、そうかなと、しげしげ鏡を見つめました。まだ捨てたものじゃないかも、といい気持ちになりました。豚、一丁上がりです。

  それはそれとして、この話は、信仰というものを理解するのにとてもよい手本です。できる、できると最初は聞かされますが、やがてそれが、本気に変わった、という例は多いのです。

  これが、このおだてられた豚の優れたところです。信仰と希望は奇跡を生みます。

  それでは、誰があなたをおだてて助けてくれるでしょうか。それは聖書であり、神のことばです。あるいは、牧師の説教か、預言のことばがそれかもしれません。

  聖書には、 「神にとって不可能なことは一つもありません」(ルカの福音書1章37節) と書いてあります。

  あなたにとっての不可能に挑戦してみませんか。無理だ、無理だ、といいながら、でも、心の中でキリストならできるかも、そう思うようになってきたら、しめたもの、出口はすぐそこにあります。

  信仰とは不可能を可能にする、神の力です。あなたもキリストを信じ、また祈りましょう。主はあなたを助けてくださいます。

イスラエル北野

み声新聞2006年10月22日号(385号) 」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)