かけがいのないあなた

  近ごろ、次々と自殺を図った子どもたちのニュースが出ています。遺書などをテレビ画像によって見る限り、彼らがまだ幼いことを、文字面から読み取ることができました。しかも、その内容は立派に遺書として通じるものでした。このちぐはぐ感は、自殺を図った彼らが小学6年生や中学2年といった幼い年齢に起因しているからだと思います。

  自殺は大人のものという思い込みがありました。しかし、このところ目にするのは、子どもたちのそれです。

  子どもは盾となる人が必要です。その最たるべき教師が、率先していじめのリーダーとなったと報道されるにあたって、いのちの扱い方の軽さに、ぼうぜんとしました。

  人は皆、愛を求めているのです。そして、皆さんは愛されているのです。愛を受け祝福されるように生まれてきたのです。たとえ人から愛されるという経験がなかったとしても、神はあなたを覚えていてくださり、ご自身の愛を傾けてくださっています。

  イエスさまが十字架で死んでくださったのは、なぜだか知っていますか。私たちのうちにある罪を赦すために、またサタンを打ち砕き、もはや死も悲しみもない、永遠の御国を受け継がせてくださるためです。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」(イザヤ書43章4節)。

  神はこのように語っておられます。このことばが、あなたのものとなるまで、何回も何回も読み返していただきたいと思います。

イスラエル北野

み声新聞2006年10月29日号(386号) 」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)