飛行機

 私は、飛行機が大の苦手です。この間、友人たちが乗った飛行機が揺れに揺れたと聞きました。もし、私がその場にいたらと思うと、思わずゾッとしました。

  前に私は、揺れが怖くて、キャビン・アテンダント(客室乗務員)の腕を取って、「次で降ります。降ろしてください」と無理なお願いをして困らせたことがあります。そんな私も、飛行機で楽しみがあります。それは離陸してしばらくの、町の風景を見ることです。空から見た町は、おもちゃのように小さく、私は天のお父さまの気持ち(視点)になったつもりでそれらを見るのです。本当に神さまは私たちを見守ってくださっているのだなと、主の真実さに感動しました。

  また、もう一つの楽しみは、最大高度の時です。羊のような雲のじゅうたんを下に、空が広がっているその光景は、聖書でやがてキリストが再び来られる携挙の光景をほうふつとさせます。その時、私はいつも、「今、私はあなたの近くを通っています。だから今、どうか私の耳を特別に開いてください。そして、あなたの御声を聞かせてください」と祈るのです。

  神は願いを聞いてくださり、時に応じて虹を見せてくださいました。聖書では、虹は神の特別なしるしとして書かれています。私は虹を見て、神が共にいてくださることを実感しました。

  人は必ず、その人なりの弱さ(ある意味では苦手なもの)があるものです。

  しかし、弱さの中に主の恵みが流れているというのは真実です。聖書にも「わたしの力は、弱さのうちに完全に現れる」(コリント人への手紙第二12章9節)とあります。

  神は、飛行機を恐れる私の心を受け止めてくださり、むしろ楽しませ、喜ばせてくださいました。

  イエスは、あなたを愛し、守り、あなたとともに歩んでくださいます。どうか主イエスを受け入れ、救いの恵みにあずかってください。

イスラエル北野

み声新聞2007年5月6日号(第413号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)