天国の現実

 クリスチャンとしてまだ幼いころ、「ああ、たとい天国がなかったとしても、わたしはこの恵みで十分だ」と思っていた時期がありました。

  これは誤りです。なぜなら、福音の中心は、イエス・キリストによって罪あがな贖われ、天国に迎え入れられ、永遠のいのちを頂くことにあります。天国がないなら、救いもイエスもありません。

  以前、皆さんにお証ししましたが、わたしの息子は今、天国にいます。神の愛を受けはぐくまれているでしょう。

  それでも人は、失ったものを取り戻そうとするものです。しかし神はわたしに、「感謝し、わたしに委ねなさい」と語ってこられました。

  先日、祈りの中で「あなたの心は、失った子どものことばかりに向いています。しかし、考えてみなさい。天国に行けば、あなたはその子と会えるのです。そして永遠の時を共に過ごすようになるのです。それに引き換え今、地上であなたに委ねられている二人の子どもは、あと何年あなたと共にいますか。やがて巣立つ、目の前の子どもを愛し、力づけ、どんな時代になっても変わらない信仰の土台を与え、その年月を共に楽しみなさい」と主は語られました。

  目からうろこが落ちる思いでした。人は天国を知らなければ見当違いな生き方をしてしまいます。天国はうまい話や作り事ではありません。

  天国は存在します。イエスを信じる者は皆ここに帰るのです。この天国を基点として人生を見なければ、やり残してしまうものは大きいのです。

  皆さんの中で愛する人を天国に送られた方がいましたら、天での再会を希望として、悲しみを委ね、喜びを取りましょう。そして今あるあなたの使命を全うしていきましょう。麗しき再会の日のために。

イスラエル北野

み声新聞2007年8月19日号(第428号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)