復活

 死を乗り越えようとすることは、時を超えてわれわれ人類の究極的な願いではなかったでしょうか。

 多くの方法が考えられましたが、しかし、人はいまだその解決には至っていません。

 死の瞬間から、わたしたちの体は急速に滅びに向かいます。土から造られた体は、またもとの土へと帰ります。そして、霊はこれを下さった神に帰ると聖書には書かれています(伝道者の書12章7節)。

 このことに関して、聖書には興味深い記述があります。たとえば、「死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです」(コリント人への手紙第一15章21節)という一文です。

 人類はその祖アダムから「死」を受け継いでいます。人はいのちを受けても必ず死ぬのです。それがわたしたちの人生でした。

 ところが、神の深い愛によって、イエス・キリストが来られ、イエスは十字架上でわたしたちの罪の身代わりとして死に、三日目によみがえられました。これが人類最初の死者の復活です。アダムを通して死が受け継がれていたように、今度はイエスを通して、死者の復活が人類に入ったのです。

 これは大きな勝利です。「死よ。おまえの勝利はどこにあるのか。死よ。おまえのとげはどこにあるのか」(同55節)と聖書の筆者も、歓喜してしたためています。

 わたしたちは、イエスの死と復活を信じる信仰によって、主が勝利されたように復活のみわざにあずかります。

 復活の道、それはイエスによって開かれました。

 あなたもイエスを信じ、イエスが与えてくださる永遠のいのちを受けましょう。イエスの復活によって、死はもはや敗れ去っているのです。
 

イスラエル北野

み声新聞2007年12月2日号(第443号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)