死に打ち勝つ福音

 わたしは、イエスを救い主として信じ、新しくされてからおよそ四半世紀となります。この間にわたしの死生観は大きく変わりました。

 特に、死に関しては、常に恐れがあり、絶望を味わっていましたが、今は悠久の人生の中の一つのゲート(門)にすぎない、と思うようになりました。

 伝道師として、また、ある時は娘として、多くの方々の死に立ち会いました。しかしキリスト者の死は、そこに神の特別なご臨在があり、平安がありました。たとえ死んでも、天国での再会の約束が与えられていることは、深い慰めであり、希望です。

 これは経験の中で確信となったものですが、わたしたちは死んでも、損なわれるのは肉体だけです。聖書でも、
「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません」
(マタイの福音書10章28節)という記述があります。イエス・キリストを自分の救い主として信じた人なら誰でも、キリストの死に代えて、永遠のいのちを受けるのです。そしてこのいのちは死に打ち勝つのです。

 さらに、天において、わたしたち、キリストにある者は神の似姿に変えられます。これを栄化と言います。この世よりさらに優れた天の御国で、わたしたちは神をたたえ、礼拝をささげる、次なる人生が、またあるのです。

 しかし、この恵みに入るには、地上で生きている間に、イエス・キリストの福音を信じ告白し、新しく生まれる事が必要です。

 イエスは、わたしたちの罪のために十字架にかかり、死んで、3日目によみがえられました。この福音を信じるなら、もはや、死を恐れる必要などないのです。
 

イスラエル北野

み声新聞2008年2月3日号(第452号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)