悪霊がなぜいけないのか

 「愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい」。ヨハネの手紙第一の4章にこのような勧めがあります(1節)。

  世には、霊の存在自体をまったく信じない人もいれば、自ら進んで霊とかかわりを持とうと努力している人もいます。それは、霊には、人間の努力や能力では決して手の届かぬものを、わたしたちに与える力があるからです。

  人は超常現象を見ると、それだけで飛び付き、その力を自分も得たいと思う傾向があります。それこそが敵の思うつぼであって、悪霊はわたしたちを支配し奴隷とします。だから、霊を確認しためす必要があるのです。その方法の一つとして、2、3節には次のように書いてあります。

  「人となって来たイエス・キリストを告白する霊はみな、神からのものです。(中略)イエスを告白しない霊はどれ一つとして神から出たものではありません。それは反キリストの霊です」

  悪霊は、いと高き方を真似し、人をいやしたり超常現象を行い、わたしたちの願望をかなえ、自分をあがめるよう語ります。しかし、悪霊は、どんなに頑張っても人を「救う」ことだけはできません。人を救うことができるのは、イエス・キリストだけです。イエス・キリストは、その十字架の死によって、信じる者はすべて救われるという救いの道を完成されたのです。

  イエス・キリストをあがめ、礼拝するよう導かない霊は、すべて悪霊です。すっぱりと関係を切りましょう。

  なぜならイエスの名によらなければ決して「救い」はありません。この「救い」だけが、あなたを死から取り戻し永遠のいのちを与える唯一の真理です。
 

イスラエル北野

み声新聞2008年2月24日号(第455号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)