神の処方せん

 今、わたしは、神の許しの中で病床にあります。お医者さんがお薬を細かく調整してくださっているので、わたしもまた、粉の一粒まで大切に飲んでいます。

 そんな中で、神さまがこのように語ってこられました。「あなたは医師の処方した薬を一粒も残さず飲んでいるが、わたしの粉薬も一粒も残さず感謝して飲みなさい」

 何と神さまはユニークな言い方をなさるのでしょう。神の粉薬とは、神の前に生きる1日1日のことを言っているのです。

 わたしたちの1日1日は、まさしく神がおのおのに処方された特別な1日1日なのです。喜び、悲しみ、あの問題、この問題等、織り交ぜて、皆すべて、神が処方し、つくっておられるのです。

 そのことを認めると、喜びと信頼がわき起こってくるではありませんか。

 神の処方は完ぺきです。ですから良さそうな薬だけを抜き取って飲んだり、半分しか飲まなかったりすると、せっかくの処方が無駄になってしまいます。昔から良薬は口に苦しといわれているように、かえって感謝できないことを感謝して受け取るところに大きな祝福が隠されていたりするものなのです。

 神はすべてわたしたちに必要なものを量ってこの1日を下さっているのです。それ故、わたしたちも信頼をもって、すべてのことを感謝し、その処方してくださった1日1日を大切に生きようではありませんか。そのとき、すべての事柄が神の祝福の計画であったことを知り、必ずその計画の完成を見るでしょう。

 「神が造られた物はみな良い物で、感謝して受け取るとき、捨てるべき物は何一つありません」(テモテへの手紙第一4章4節)

イスラエル北野

み声新聞2008年6月22日号(第472号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)