「出エジプト」といえば、映画「十戒」の海が2つに分かれて、水の壁がそそり立つ壮大なシーンを思い浮かべる方が多いでしょう。
モーセ率いるイスラエルの民は、神に聞き従ってエジプトを出ましたが、その後をエジプトの王パロはかたくなに追跡します。気が付けばイスラエルとの間は1日の道のりとなってしまい、前方には海が横たわっていたのです。絶体絶命のピンチでした。
民は、モーセに、ここで死なすのかと文句を言いました。しかし、神は前進するように語り、モーセは海の上に手を差し伸ばします。すると陸地が現れ、そこを渡っていくことができたのです。ここに奇跡が起こりました。
これは、1つの原則を語っています。わたしたちの人生でも、しばしばこのような行き止まりにぶつかることがあります。神さまに従って進んでいたのに、あろうことか、その聞き従い故に大ピンチに陥ることがあるのです。
それは神が人の心を見られる方であり、またピンチの後に必ず現されるご自身の栄光のために、そうすることを許しておられるのです。
神に聞き従って行き止まりに当たってしまったら、そこでやめるのではなく、さらに聞き従い前に進むのです。その時に、あなたの前の紅海も分かれるでしょう。最後まで聞き従い通す時、あのような奇跡を見るのです。
神の御思いは、わたしたちよりはるかに高いものです。わたしたちが絶体絶命の状況に遭う時に、神は奇跡を用意しておられるのです。ですから、ひとたび信じたなら、それを全うしましょう。最後までその信仰を持ち続けるなら、必ず神の逆転勝利のみわざを見、神の栄光をたたえるようになります。
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