高校時代、学級日誌に「誰か、おれに1時間1000円で売ってくれ!」という書き込みがありました。中間テストを3日後に控えていたので、その気持ちは今でもよく分かります。

 言うまでもなく、「時」はお金で買えません。そして、待ってもくれません。

 わたしは40代の主婦ですが、それこそあっという間に年を重ねてしまったように思えてしまうことがあります。できることなら、しばらくの間、時の流れを止めてしまいたい、ゆっくりと納得しながら1日1日を過ごしたい、と思いながらも、なかなか果たすことはできません。

 聖書は、こういう心配に対して、次のような生き方を勧めています。「神の国とその義とをまず第一に求めないさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。(中略)あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります」(マタイの福音書6章33、34節)

 わたしたちは、いろいろと心配します。神はそのことをよく知っておられます。ですから、神の国とその義とを第一にすることによって、神さまは、1日の仕事の優先順位を正しくし、何が一番大切か教えてくださるのです。

 流れ行く速い時の流れの中で、本当に価値あるもののために生きるには、神を信じ、神を第一としましょう。神さまは、わたしたちの日々に「計画」をお持ちです。その計画を自分の人生として生きる人は、人生にも時にも勝利していきます。

 わたしたちの人生は、一時の風のようなものです。神に割り当てられた時間の中にどのような花を咲かせるかは、あなたの選び次第です。イエスを信じて救われましょう。そして神とともに人生を生きましょう。

イスラエル北野

み声新聞2008年8月10日号(第479号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)