益と変えられる

 皆さんの中には、犯してしまった失敗を振り返っては、ああすればよかったなどと気に病む人はおられませんか。

  恥ずかしながらわたしは、そういうタイプの人間です。

  先日もまた、人間関係で失敗してしまいました。すぐにくよくよが始まりましたが、教会で教えられている通りに、その悩みを少しずつ感謝して祈っていきました。

  その中で神さまは、「失敗こそがわたしたちにとって必要なものなのです」と語ってこられました。わたしたち人間は失敗でもしなければ、かたくなに神の元へ行こうとはしません。

  また失敗は、神の栄光の現れのためでもあります。ローマ人への手紙8章28節には、「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださる」という神の約束があります。

  世では失敗するとそこで終わりです。しかし、神の「恵み」の法則ではそうではありません。確かに失敗はあったとしても、その失敗を通して教えられることが必ずあります。さらにそのこと以上に、失敗したその分野で、次の働きや、大切な事柄を開くきっかけとして、神は失敗を用いられます。

  失敗は、益と変わるための起点です。イエス・キリストを主として信じるなら、誰でもこの神による逆転勝利にあずかることができます。失敗故の成功が、わたしたちの信仰の内にはあるのです。何と心強いものでしょう。

  あなたは、失敗に勝利しています。しかし、イエス・キリストによってのみそう言えるのです。

  イエスをあなたの主として心にお迎えください。すべては益と変わります。

イスラエル北野

み声新聞2008年9月14日号(第484号)」 転載についてみ声新聞社の承諾済み(無断転載不可)