ザアカイは取税人でした。取税人はローマの税金を取り扱う仕事であり、ザアカイは不正に徴収しては金のうまみにあずかっていました。
それ故、ザアカイは人々から嫌われていました。(ルカの福音書19章参照)
ある日ザアカイは、イエスが来られた時姿を見ようとしましたが、背が低くて見ることができず、いちじく桑の木に登ってイエスを見ました。
イエスさまはこう言いました。「ザアカイ。急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから」(19章5節)
ザアカイは大喜びでイエスさまを迎えました。
この話を読むたびに、わたしは泣きたいような感動を心に覚えます。ザアカイに自分を重ねて読んだせいでしょうか。イエスさまがわたしを知ってくださっている、このことに大きく感動します。
自分が悪いといえばその通りですが、ザアカイは皆に嫌われていました。
しかし、イエスさまは彼を拒絶しませんでした。ザアカイはイエスに出会って、それまで唯一のより所としていたお金を、人々に返すと申し出ました。お金よりはるかに素晴らしいイエスさまの愛を頂いたからです。
イエスさまは「きょう、救いがこの家に来ました。(中略)人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです」(9、10節)と語られました。
人はそうそう変わるものではありません。しかし、イエスさまの愛が心に触れる時、人は泣きながら、父なる神の元に帰っていきます。
神さまはあなたを知ってくださっています。イエスさまを信じ、救いを受けましょう。そして主をほめたたえましょう。
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