破れた鼓膜が完全にいやされた!
50年前に破れた鼓膜と脳内出血の治療中に破れた鼓膜

 


両耳の破れた鼓膜が完全にいやされた菅牧師(右)と著者の奥様

2005年7月25日早朝、牧師である夫は脳内出血を起こし救急車で病院に運ばれました。MRIやCTスキャンなどの検査の結果、右脳に出血が起きており、そのせいで運動神経が何本も寄り集まって束状になっている部分が完全に破壊されてしまったことが分かりました。

その後、2週間もICU(集中治療室)に入れられるほど重篤な状態でした。左半身は完全にまひして動かなくなっていました。また、目に見える部分だけではなく体内にもさまざまな影響が出てきました。口からは飲むことも食べることもできなくなりました。
  最悪と思える状況でした。しかしそのような中で神さまの恵みの素晴らしさをも体験することができました。機能の回復に向けて一つ一つ、重要なところに神さまのいやしが現されました。今回はその中の一つ「難聴のいやし」を証しさせていただきます。

 

脳内出血の治療中に


脳内出血の治療の中心的な方法は高圧酸素療法というものです。高圧釜と呼ばれる機器の中に40分ほど入るのですが、夫はそのたびにとても苦しいと訴えていました。そんなある日、黄色い水溶液状のものが夫の右耳から流れ出てきたのです。病院側では慌てて、隣接している耳鼻科に点滴をつけたままで、ストレッチャーで運びました。高圧酸素療法の弊害で中耳炎を引き起こし、鼓膜が破れてしまったことが分かりました。

  この時のお医者さんの診断では、すでに左耳は100パーセント鼓膜が破れているし、今回のことで右耳も30パーセンほど破れたというものでした。確かに夫は子どもの時に事故で左耳の鼓膜が破れ、左耳はほとんど聞こえていない状態でした。お医者さんからは「破れた鼓膜に関しては人工的な対応(手術)もできないこともないが、脳の治療の方が大事だからそちらが落ち着いたならあらためてご相談に乗りましょう」と言われました。

 

ほとんど聞こえなくなった耳


 それから約3カ月後、夫に異変が起こりました。左耳は聞こえなくとも、右耳は完全に鼓膜が破れ たわけではなかったので、普通に会話できていたのに、突然会話ができなくなったのです。こちらの話がほとんど聞こえていないのです。脳内出血の治療のため 何種類かの薬を投与しているので副作用かとも思い、お医者さんに相談してみたのですが原因がはっきりしません。そうこうしているうちに話す言葉にも影響が 及んできました。いやしの祈りをするとともに、病院側の予定より1カ月以上退院を早め耳鼻科の受診をすることにしました。

 

「どこも異常はないです」
「そんなはずははない」


お医者さんは診察をして「どこにも異常はないですよ」と言うのです。それで私は以前の診断結果をこと細かに説明しました。すると「そんなこと言われても鼓膜は両方とも破れていないし、どこも悪くないですよ」とお医者さんはむきになるのです。「そんなはずはありません。だってここの病院のお医者さんの診断ですよ」と私。するとお医者さんはムッとして「それじゃ精密検査をします」と言い出しました。

 

精密検査
完全にいやされていた両耳


夫が検査室に入り私は廊下で待っていました。と…その時「神さまです」と聖霊の細き御声が聞こえました。神さまが破れていた両耳の鼓膜を再生してくださった!私は飛び上がらんばかりに喜びに満たされました。「そういえばここ2、3日、確か夫との会話が自然にできていた」と気づきました。

  検査の結果は言うまでもなく異常なしで、お医者さんは夫と私に写真を見せて「この通り、鼓膜は破れていないし難聴でもありません。どこにも以上はありません」。勝ち誇ったように説明してくださいました。

  神さまはなんて素晴らしいのでしょう!50年異常も昔の古傷を覚えていてくださり、今この時にいやしてくださったのです。また、脳内出血の治療中に傷つけてしまった鼓膜もいやしてくださったのです。本当に感謝します。

  脳内出血によって死んでしまった運動中枢をも同じように生き返らせ再生してくださいます。大きな希望と勇気を与えてくださった神さまをほめたたえご栄光をお返しいたします。

 

 

 

(札幌市 イスラエル菅)

 

み声新聞369号より抜粋−

 

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