くも膜下出血のいやし

守られたコンサート

 

11月1日、福岡市のヤフードームに隣接するショッピングモール「ホークスタウン」でのコンサートで、私はいのちの冠福岡教会の賛美チームの一員としてキーボードを弾いて歌っていました。
  突然、激しい頭痛があり、最後の曲の前奏を弾いたあたりで、目も見えず、耳も聞こえなくなり演奏できなくなりました。意識がなくなる寸前だったと思いますが、「椅子から落ちてはいけない!」という必死の思いで、体制を保っていると、後半、意識が戻り、最後はまたキーボードを弾き、歌うことができました。賛美チームは伴奏がなくなっても、動揺せず更なる一致が与えられ、無事コンサートを終えることができました。ハレルヤ!

 

手術が難しい出血箇所


すぐに夫(牧師)が呼んでくれた救急車で病院に運ばれ、検査の結果、くも膜下出血と診断されました。普通は緊急手術なのですが、出血箇所が目の奥(頭の深部)であり、動脈を傷つける危険があるため、大量出血の場合の輸血などの体制を整えて、4日後の水曜に手術することになりました。群れと教会で多くの方々が祈ってくださいました。3日(祝)には九州の長老牧師ご夫妻が長崎から祈りに駆けつけてくださいました。私は絶対安静で、ほとんど眠らされている状だったので、病室に来られたこともぼんやりしか覚えていないのですが、「手術しないで直るように祈ってください。」と言ったそうです。神さまが言わせてくださったと思います。そこで九州中に手術しないで直るように祈りの課題を回してくださいました。

 

中止になった手術


5日は朝から手術の予定で3人の医師が体制を整えていましたが、担当医から「どうしても気になるので、危険は伴う精密検査ですが、手術前に検査したい。」と言われ、直前に造影剤を使っての検査を行うことになりました。これも、神さまがその思いを担当医に与えられたとしか思えません。その検査の結果、出血した付近を調べても出血箇所が特定できないということで、突然、手術は中止になりました。そのあとの検査の説明の時に、主人はお医者さんに感謝すると共に、「教会で手術しないで直るように祈ってくださっているんです。」と言ったそうです。また、その日の午後、医師が病室に来られたときに、福音を語る機会も与えられました。

 

10日で大部屋へ


私は、眠りから覚めた後は、頭痛と全身の具合悪さ、プラス不眠と苦しい日が続きました。苦しい時間がたっぷりあるので、ひとつひとつを徹底して感謝し、「ことばが欲しい。」と思い、聖書は読めないのですが、祈りました。そのときに思い浮かんだのは「十日の間苦しみを受ける。」(ヨハネの黙示録2章10節)でした。「10日で大部屋に移れるのかな?」と思い、主に期待しました。すると、10日が近づくにつれて、どんどん良くなり、11日目の朝、大部屋に移りました。この驚異的な快復には、病院の看護婦さんや職員の方々もびっくり。本当に神さまのいやし、教会と群れの祈り、天のとりなしを強く感じました。

 

痕(あと)はありますが、今は正常です


13日に再検査を受け、主人と一緒に写真を見ながら説明を受けました。主人は「担当医を通して、神さまが語ってくださるように」と祈っていたそうです。先生は「ここが切れたのでは?と思える場所はあるが、今は正常であり、血が流れた痕が黄色く残っているだけです。こういうことはまれです。」また、「手術をしていなので、再発の可能性はありますが、あとはそれこそ祈りですね。」と言われました。医師を通しても(神の)特別な力が働いたことを聞かされ、私たちは主を崇めました。そして15日、入院からちょうど2週間で退院となりました。


 ゴスペルを歌っていて倒れた、というのはかなり特殊なことらしく、入院中看護婦さんたちからいろいろ聞かれ、証しをしたり教会やゴスペルチームに誘ったりできました。神さまは何でも用いられるなあと思いました。
  私と家族のために祈り、捧げてくださった教会とお一人おひとりに心から感謝をしています。新年以降、更なる主のご栄光が現わされることを期待します。

 

(福岡県福岡市 小須田ゆりか)

 

−月刊『雲の間にある虹』2009年1月号に掲載−

 

教会では病のためにお祈りいたします。教会にお越しください。