いやしを通しての救いと29年目の真実
先日、知人と電話している時、わたしたち家族について誤解をしていた事 を29年ぶりに話してくれました. それは長男の元(はじめ)についてです。 約3年前に故郷で「礎の石孤児院のチャリティーゴスペルコンサート」を行いました。 知人に案内をした時、元もゴスペルチームの一員として歌うことを伝えたのですが、その時、彼らの思いの 中には、元が歌うことが信じられなかったようです。 なぜなら、この時まで、元には障がいがあると思っていたのです。思い返せば、話をする時、「ご家族は元気ですか?」といつも聞いてきました。 わたしも「元気です」とだけ答えていました。元の事を聞くのをためらわれたらしいのです。それで26年間そのあいさつだけをしていたわけです。 わたしはあまり気にしていなかったのですが、今回、その理由が分かりました。
仮死状態で生まれた長男
元は、個人医院で出産したのですが、難産の中で、仮死状態で生まれました。
すぐに日赤病院の集中治療室に入院しました。
わたしは、医院へ行ったところ、すぐに日赤病院へ行くように言われました。何が起きたかも理解しないまま、そこで保育器に入っている生まれたばかりの元に対面しました。
医者から、生存の可能性が極めて低いことを告げられました。へその緒が3重にまかれた状態での出産が3時間以上かかったため肺が羊水でいっぱいになっていま した。
レントゲンを見ると、肺は真っ白でした。そして、最善の治療をするが何が起きても責任を問わない事に署名する事と、名前をすぐに付けるようにと告げられました。
それから、羊水を出すために医者は手を施してくれましたが羊水は出ませんでした。
そして、「今晩がヤマ場です」と言われ、頭の中が真っ白になりました。
教会のとりなしの祈り
わたしはその当時はまだクリスチャンでなかったので医者にきつく抗議し たようでした。
また、妻も生まれたばかりの元を見て、これは駄目かもしれないと思い、教会に連絡しました。多くの信徒たちが徹夜で祈ってくれてい たようでした。 妻も一睡もせず祈っていました。
そして、神さまは妻の祈りを聞いてくださいました。一夜にして肺にたまっていた羊水が出たのです。これは神さまの力です。しかし、知人は、ぐったりしている妻と集中治療室にいる元を見たので、その後の経過を聞くに聞 けなかったそうです。神さまがしてくださった奇跡わたしも話すことなく、 26年たちました。ですからわたしが、クリスチャンになった時、元に問題が継続しているのではないかと思ったそうです。また、牧師になった事も、その流れの中でなったと思ったのでしょう。
当時、妻が所属していた教会の方々が、いやされるように真剣に祈ってくださり、神のあわれみでいやされたことを告げることができました。妻が退院する時に医者に「この事は奇跡かどうか」と聞いたところ、「奇跡的だ」と言い、「こういう場合は生存しない可能性が多いのですが、助かったのはこの世に何か使命があるのではないでしょうか」とも言ったそうです。
今、元は「Gifts(ギフツ)」という賛美グループで賛美の奉仕をしています。 そして、故郷で歌っている元を見て、知人は大変喜んでくださり、地元の新聞社に連絡してくださいました。明くる日の新聞にカラーで大きくチャリティーコンサートが載っていました。
いやしのみわざを通して
今、あたらめて当時のことを思い起こしました。当時、わたしはノンクリスチャンでしたが、元のいやしがきっかけとなり4カ月後にクリスチャンになり、教会に行くようになりました。いやされる事は非常な喜びです。本人も家族も神さまを信じるきっかけになります。今の時代、神さまは信じ従う人々を通して、いやしの働きが現れる事を望んでおられます。主に栄光をお返しいたします。
(千葉県 エリヤ漆間)
−み声新聞 2011 年1 月30 日号(第608 号)より抜粋−
教会では病のためにお祈りいたします。教会にお越しください。