ベニヤミンくんの脳障害のいやし

ベニヤミンという名前

 

私は3人の男の子の親ですが、次男の名前はベニヤミンと言います。漢字を使わず、片仮名でベニヤミンです。外国には多い名ですが、日本ではまれな名前です。

このベニヤミンが生まれたのは、私がアメリカへ行っているときでした。誕生の知らせを聞いて、何という名前にしようかと考えていたとき、思いの中に突然ベニヤミンという名前が浮かび上がってきました。

神からのものかもしれないと思ったのですが、日本にはこのような名前はありません。心の中で拒否したのでした。それから、1、2時間たった後、米空軍のチャプレン(注:従軍牧師)が「あなたの息子の名前はベニヤミンにしなさいと神さまが言っておられます」と預言しました。
私は彼にベニヤミンという名前については一言も言っていませんでした。これはまずい、神様が本当に言っておられるのではと思ったのですが、どうしても同意できませんでした。家に帰って妻に言いますと、妻は「神に従ったほうがよい」と私に言うのです。しかも神は、「私の示す名にしないとその名の実質は現れない」と、預言を通して語られました。
ベニヤミンは右手の子という意味で、名誉、すぐれた、ということを表わします。この名前が、主の栄光の現れの鍵となりました。

 

ベニヤミンのいやし

 

ベニヤミンが病院から帰ってきたとき、この子はずいぶん静かだなと思いました。泣かないのです。私はうれしかったのですが、妻は心配しました。病院に行き、検査をした結果、たいへんなことがわかりました。脳の中心の細胞が壊死(えし)しており、左右の脳の高さが違い、脳に穴があいており、てんかん波があるということでした。
緊急入院となりました。医者から「この病気は治らない、知能が発達せず身体に障害が出るので、この子の人生のために用意して下さい」と宣告され、東京都の小児難病の指定を受けました。一生治らないと宣告され、私と妻が死んだ後、この子は生きていけないので、生きていけるよう算段して下さいとのことでした。
目の前が真っ暗になりました。しかし、愛ある全能者が私の父でした。絶望の中に、神にいやしを求めて祈り始めたとき、神はベニヤミンという名を思い起こさせて下さいました。幸運、優れたという意味です。
確かにこの地上には、障害を持ちながら、主の栄光を現わしておられるすばらしい方がいることを、私は知っています。しかし、ベニヤミンに関しては、そういう形とは違う栄光の現われを主は用意しておられました。神はいやすと語られたのです。

お医者さんに再び会ったとき「この病気が治ったら奇跡かどうか聞きなさい」と、神さまから言われました。勇気を出して聞くと、「奇跡か、あるいは奇跡的です」と答えられました。さらにそのとき主は、「神が治されると医者に宣言しなさい」と言われました。治らなかったらどうしようと思ったのですが、神に従って、思いきってそのことを医者に言いました。

 

病気の状態は、いやすと言われた後もまったく変わりませんでした。むしろてんかんなどは悪化していきました。しかし、主がいやすと言われた約束は変わりませんでした、時が来たとき、主は見事ないやしのわざを、ベニヤミン君にして下さいました。
いま、べニヤミンは国立大学の2年生です。完全にいやされて19年になります(2009年現在)。お医者さんは妻に「お父さんの勝ちですね」と言ったそうです。私の勝ちではなく、神の勝ちです。
私は主のあわれみに感謝しています。もしベニヤミンという名にしていなかったら、いやされたかどうかわからないと思っています。私にとってベニヤミンは、神の栄光と愛を現わす名前となりました。
聞き従うことを通して、主はご自身の栄光を現して下さいます。主は聞き従わなくても私たちを真に愛して下さいますが、聞き従わない時に、私たちはある祝福を逃してしまうのです。聞き従うことを決して軽んじてはいけないのです。

 

パウロ秋元(TLCCC東京アンテオケ教会牧師)

 

−(私はいやされた!―神によるいやしの体験談 Vol.1」(雲の間にある虹出版発行)より転載)−

 

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