ウォーキング 
ロッキー山脈からPraise the Lord!(プレイズ ザ ロード!)

※ 「ロッキー山脈からPraise the Lord!」は、月刊「雲の間にある虹」(雲の間にある虹出版)の人気連載です。 当コンテンツでは、上舘牧師の感謝の証しが含まれている記事をそのまま転載しております。

 

 9月に撮影した2本目の夫の曲のミュージックビデオがもうすぐ完成しそうだ。短い映画のようにちゃんとストーリーになっている。このミュージックビデオは、コロラド・フィルム・スクールの学生たちの協力で信じられないほど安く、本格的に仕上がった。


  さらに、新たな挑戦ということで、10月末に行われるゴスペル歌手アンシェリア姉の、コンサートのライブビデオの制作を計画している。コンサートの表舞台も舞台裏の様子も撮影するらしい。どんなライブビデオに仕上がるのか、とても楽しみだ。

 さて、このアンシェリア姉のコンサートなのだが、普通に考えたらまったく不可能な状況の中で、コンサートの道が開かれた。素晴らしい祝福! と思ったのもつかの間、さまざまな試練が許された。
  とある事柄から、アンシェリア姉が誤解されてしまい、それまで協力的だった方々から嫌われてしまう、ということが許された。それにより、これまで一緒に活 動してきた何人かのミュージシャンやバックコーラスの人たちが、一緒にやらないことになったのだ。コンサート1カ月前で、どうやって新しいミュージシャン を探して、コンサートでやる曲全部をマスターさせることができるのか……。困難の壁にぶち当たってしまった。


  しかし、ありがたいことに、私と夫は、教会で「感謝と賛美」のことを学んでいたので、このことに徹底して感謝することにした。名付けて、「感謝と祈りのウォーキング」。前にも触れたが、2人でリビングルームを感謝したり祈ったりしながらぐるぐる歩いて回るのだ。
  このウォーキング、数年前に、どうしても1人で祈っていると眠ってしまうため、眠気覚ましに立って歩いてみたことから始まった。眠気覚ましに、歩きながら 大きな声で感謝の祈りをしてみたのだ。そしたら、いつも苦戦していた感謝の祈りが、いつもより楽に1時間できたのだ。どうせ夫はヘッドホンをつけて音楽作 りをしているから気付かないだろうと思っていたのだが、たまに「何やってんだろう」と不思議そうに私を見ていた。
  そうやって行く中で、夫に試練が来た時、夫の方から「歩きながら祈ろう」と言ってきたのだ。そこから、2人でリビングルームをグルグル回る祈りのスタイルが生まれた。


  最初のうちは、「おー、眠くならなくていいぞー」と張り切っていたが、たまに本当にどうしようもないほど疲れている時があって、歩きながらも眠ってしまう ことがある。私も夫も、たまに物置のドアに激突したり、いすにぶつかったりして、ハッと目を覚ましたりする。ぶつかった方も目を覚ますが、ぶつかった音を 聞く方も目を覚ます。このようにして2人で歩きながら、手を上げて神様をほめたたえたり、ジャンプしてみたり、クルッと回ってみたり、拍手してみたりして いる。
  コンサート関連のトラブルも、1つ1つ感謝していった。コンサートのトラブルを通して、とても深い神様との交わりが導かれ、何が起ころうとも揺るがされない信仰が与えられていった。


  こうして感謝し、神様に祈り求めていく中で、デンバー大学の大学院でジャズを学んでいるユダヤ人とニューヨーク出身のアフリカ系アメリカ人のキーボード奏 者が与えられた。それだけではない。彼らとの関わりから、デンバー大学の音楽学校の大きなスタジオを無料で練習に使わせてもらえることになったのだ。週に 2、3回、2時間から3時間、楽器もマイクやスピーカーなどの機材も無料で使い放題。デンバーでも最高の音楽施設だ。困難な事柄に徹底して感謝していく中 で、もっとハイクラスのミュージシャンたちとの関わりが開かれただけでなく、スタジオまで確保できたのだ。本当に神様は悪い事柄の背後に素晴らしい計画を 持っておられた。Praise the Lord! 


  家族や友人たちからは誤解されてしまうかもしれないが、この感謝と祈りのウォーキング、ちょっとおすすめだ。

 


(月刊「雲の間にある虹」2010年12月号に掲載分より転載)