感謝と賛美とリバイバルキャンプの証し

ルツ弓野

 

 いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
        テサロニケ人への手紙 第一 5章16~18節

 

 3月28日から4月2日まで「感謝と賛美とリバイバルキャンプ」でロサンゼルスに遣わされました。
  このキャンプに神の恵みによって参加させていただき、心より感謝しています。
  最初は全く行けるような経済状況ではありませんでしたが、感謝し祈っている中で神様は「遣わす」ということを御言葉とともに何度も語って下さいました。ところが一次締切りが終わり、益々行けない状況になりましたが、祈るとやはり同じ語りかけがあるのです。

それでさらに約束のことばを握り、感謝し祈っていましたら、突然、二人分の派遣費用に、と献金が与えられました。私たちは真実なる神様を心からほめたたえ、ポイントの派遣に導いて下さったことを感謝するとともに、捧げて下さった方に心から感謝いたしました。

 

感謝と賛美とリバイバルキャンプ

 

 キャンプでは、『獄中からの賛美』で有名なマーリン・キャロザース師から感謝と賛美のセミナーを受け、また、20世紀初頭のアズサ街リバイバルの発祥の地、ボニーブレアハウスでの祈りこみ、ハリウッドでの路上賛美、西海岸ブラックゴスペルの重鎮ブラザー・スティーブ氏たちによる賛美チームの講評、また世界的に有名なサックス奏者ロン・ブラウンさんが来て下さるなど、もり沢山な内容でした。
 このキャンプは「マーリン・子供アメリカチーム」として毎年この時期に遣わされてきた派遣でした。
 以前はレンタカーを借り、ウィリアムケアリー大学の寮で宿泊していましたが、神様の導きにより2005年からバスとホテルのツアーとなりました。神様の導きは完全です。ホテルのすぐ近くに20世紀初頭に起きたアズサリバイバル発祥の地、アズサ街とボニーブレアハウスがあり、そこでの祈り込みが始まりました。そしてハリウッドでの路上ライブ、ブラザー・スティーブとの関わりが開かれ、マーリン師の感謝と賛美とともに、歌う賛美であるゴスペルが一つになってきたのです。
そのような中、今年から神様の示しで「感謝と賛美とリバイバルキャンプ」と名前が変えられました。


昨年のパトモスチームが、第一回目パトモスのチームのメンバー全員で再びパトモスに行くという預言の成就として、「時を示す」ということが語られました。そこからマケドニヤの叫びということを通して宣教の働きと示され、そしてそれが神の戦いであると語られ、3月の白馬スネルゴイキャンプでは、リバイバルに備えての同労者の立て上げということが語られました。その直後に終末を思わせる東日本大震災が起き、これは産みの苦しみの初めであると示され、その中で「感謝と賛美とリバイバルキャンプ」が導かれたのです。
これは終末のリバイバルの備えであり、この後非常に困難な時代が許されますが、感謝と賛美が神の勝利を見る大きなポイントであり、それを通して神様が素晴らしい御わざを現して下さるということ、そしてリバイバルに向け段階が大きく引き上げられたということを、今回の名前が変えられたキャンプで確信することができました。

 

マーリンさんのセミナー

 

 2年ぶりにお会いしたマーリンさんは、今回はスーツを着用しておられ、いつもよりお元気そうなご様子でした。セミナーでは、「今回神様に示されたのは、多くの宣教師を作ることを助けることです」ということが語られました。その中で世界で1900万冊も発行されている著書があるマーリンさんがどのように本を出して福音を伝えて行ったか、という証しや、子供のときお父さんを亡くされたときのこと、アメリカの教育制度上でご自分の誕生月が不利だったこと等の証しを交えながら、問題があっても「 Never worry, Never hurry, Never late」つまり心配しない、急がない、神様は遅れることがない、ということをわかりやすく語って下さいました。イエス様は心配も急ぐこともなさらず、ただ神に耳を傾け、神に聞いて従われた、というところから深い語りかけがありました。
  メッセージ全体を通して、マーリンさんが本当に祈り聞き従う方であることを再確認することもできました。ずっと以前に、世界で祈り聞き従うことを実践している器の方々に出会わせる、と語られていましたが、マーリンさんはまさにその預言の成就の方である、と思わされました。
  また、マーリンさんが、宣教師を作ることを助けると語られましたが、ちょうどこの派遣の前から、私たちの教会で「遣わす」ということが語られており、また、派遣中の聖会を通しても、神の国の者として神の国の拡大(宣教)のための使命を全うするようにということが示され、神様の導きと流れを確認することができました。

 

感謝と賛美で現された神の栄光

 

 今回のチームのシンガポール航空の帰りのフライトはかなり遅れて成田に到着しました。日本全国から参加者がありましたが、その日のうちに飛行機、新幹線、バスなどで青森、新潟、静岡、名古屋、四日市などへ帰らなければならない方が17名いました。その内乗り継ぎ便の予約をしていた5人は航空会社側がホテルを用意してくれ、すぐにホテルに向かいました。残り12人については、飛行機会社の責任はLA―成田までなので、会社側の責任ではないということで、ホテル等の交渉は打ち切り寸前でした。
  私たちは、このことを心から感謝し、これを許された神様をほめたたえました。マーリンさんから学んだ「Never worry, Never hurry, Never late」と宣言していきました。何とかなる、神様がやって下さる、という信仰が与えられ、どうにもなりそうもない状況でしたが全員平安でした。
  そのうちに成田のホテルであれば5千円弱で取れるという提案がなされました。しかし翌日の礼拝奉仕のために、全員翌日の始発の飛行機やバス、新幹線に乗らなければ間に合わないということで、交渉係は声をからして、都内のホテルを、と交渉していました。
  そんな中、主人が全日空で働く弟に電話で、こういう状況のとき会社はどこまで面倒をみるのか聞いてみましたが、乗り継ぎ予約が入っていない場合はほとんど無理だという返事でした。


  私たちは心から感謝し、「 Never worry ,Never hurry ,Never late」と宣言し、祈りました。
  すると、あれだけ頑なだった社員の方が突然、「都内のホテルを無料で用意しました」と言ってこられたのです! 主をほめたたえます! 私たちは飛び上がって喜びました。何とそれも、品川にある誰もが知っている高級ホテルだったのです。この状況で会社側が無料で提供することなどあり得ないにもかかわらず、神様は一流ホテルを用意して下さり、すばらしい祝福を与えて下さったのです!
  問題があっても、感謝して、「心配しない、急がない、神様は遅れることはない」と、今回のセミナーでマーリンさんを通して学ばせて下さったことを、日本に着く早々神様は実践させて下さり、豊かに栄光を現して下さいました。その主を心からほめたたえます。


召しの再確認

 

 今回の派遣は私にとってたいへん意味深いものでした。実は、私は30年前アズサ街の真ん前にある日米文化会館の4階のオフィスで仕事をしていたのです。ウィリアムケアリー大学の寮でイエス様を受け入れ、そこから毎日アズサ街(当時は全く気づいていませんでしたが)に通い、チームの宿泊ホテル(当時はホテルニューオオタニ)の日本庭園をよく訪れるなど、最初からアズサ街のすぐそばに置いて下さり、関わりを持たせて下さっていたことに何一つ偶然はないと感じています。確かに神様がリバイバルという召しを与えて下さっており、私に与えられている神の使命を、感謝と賛美と聞き従うことで全うしなければならないことを強く再確認させられた派遣でした。また、そのために示しと語りかけ、訓練が与えられた祝福の派遣でもありました。


  今回の派遣に導いて下さった神様に心から感謝し、すべての栄光を神様にお返しいたします。

 

月刊『雲の間にある虹』2011年6月号より転載