第72回音楽スタジオ

※ 「ロッキー山脈からPraise the Lord!」は、月刊「雲の間にある虹」(雲の間にある虹出版)の人気連載です。 当コンテンツでは、上舘牧師の感謝の証しが含まれている記事をそのまま転載しております。

先日、うちにアフリカ系アメリカ人の方々が集まった。主人がやっているスタジオを神様にささげるために、音楽の働きで関わっている牧師さんや伝道師の方々に集まってもらい、祈る時をもったのだ。スタジオと言っても、自宅のリビングルームの一角なのだが、そこに集まり、みんなで手をつないで輪になり、神様に祈りをささげた。その後で、いろいろな機材の説明をしつつ、これからの働きについてのビジョンを分かち合ったり、また、このようなことができるというデモンストレーションをしたりした。

 実は、このスタジオ、以前はたった1台のコンピューターとプロツールという音楽用のソフト、それも1番安い物だけでやっていたのだが、突然という形で、新しい音楽用の機材とソフトが与えられたのだった。

今年3月に、毎年ロサンゼルスで行われている「感謝と賛美とリバイバルキャンプ」に参加したのだが、その時、私と夫と2人で、「ボニー・ブレアハウス」という20世紀初頭に起こったアズサリバイバル発祥の地へ、祈り込みに行ってきた。

 「祈り込み~」と意気込んで行ったのだが、その前日に、19時間かけてコロラドからカリフォルニアまでドライブしたこともあり、途中から「お祈り」ではなく「おい寝り」に変わり、最後は「爆睡」になっていた。それでも、主人と2人で、紙とペンを用意し、音楽の働きに必要なソフトや機材など細かく書き出して、それを見ながら、1つ1つ与えられるように祈った。書き出したメモを見ながら、これら全部がそろうまでに、自分なりに判断し、「う~ん、早くて5年かな」と思った。どう考えても、今の生活では、何十万円ものお金を貯めることが不可能に思えたからだ。だからこそ、全能の神様に頼らなければいけないと思い、祈り込みということになったのだった。

 楽しかった「感謝と賛美とリバイバルキャンプ」も無事終わり、カリフォルニアからコロラドに戻ってきて、数週間後に納税の期限が来た。実は恥ずかしい話なのだが、ここ3年ほど、納税の手続きに行くことができなかった。というのも、ちょうど納税の期限が、キャンプの2週間後で、いつもギリギリで行っているので、その頃が経済的に一番苦しい時期だったからだ。感謝して、神様に助けを求め、祈っていた。

 そして、今年4月、3年ぶりの納税に行ったのだが、支払わなければならないと思っていた税金が、実は、毎回給料から所得税が引かれていて、逆に払い過ぎの分が戻ってくるということが分かった。それも3年分。結婚したことで税率が変わったということに気付いていなかったのだった。

 そして、その金額は、十分の一献金をして、ボニー・ブレアハウスで祈り込んだ、音楽機材を買うのにちょうどぴったりの金額だった。まったく予期せぬ展開。神様からのサプライズ! Praise the Lord!

いつも、頭の中で「こうなって、こうなって、こうなる」とシナリオを考えると、絶対にそうはならず、神様は、もっと素晴らしいことをなしてくださる方。

今回、音楽スタジオの働きを神様にささげる時をもちながら、思いを超えて働かれる神様のみわざに感動し、感謝をささげた。

 集まったアフリカ系アメリカ人の方々に出した、私の手作りお寿司の人気はいまいちだったが、神様の祝福が注がれた、楽しいひとときであった。Praise the Lord!

月刊「雲の間にある虹」2012年11月号より転載